「C言語こそ至高」「ポインタを理解してこそ一人前」
そんな古き良き時代の価値観にしがみついているなら、そろそろ目を覚ます時が来たかもしれません。なぜなら、あのリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)本人でさえ、時代の変化を受け入れているからです。
Linuxの生みの親であり、実用主義の権化である彼が、LinuxカーネルへのRust導入を認め、C言語からの緩やかなフェードアウトを示唆している――この事実が持つ意味は強烈です。
今回は、なぜ今「C言語を捨ててRustに移行すべきなのか」、そして「一般人にはPythonで十分なのか」について解説します。
1. 「リーナス先輩」がRustを選んだ意味
長年、LinuxカーネルはC言語の聖域でした。しかし、その扉はすでに開かれました。Linux 6.1以降、カーネル開発においてRustが正式にサポートされ始めています。
リーナスがRustを認めた最大の理由、それは「メモリ安全性」と「パフォーマンス」の両立です。
C言語はあまりにも「足元がお留守」になりがちです。バッファオーバーフローやメモリリークなど、C言語特有のバグは長年にわたりセキュリティホールの温床となってきました。これらを防ぐために人間が神経をすり減らす時代は終わりつつあります。
「神」と呼ばれるリーナスでさえRustの合理性を認めているのに、我々がC言語に固執する理由がどこにあるのでしょうか?
2. スピード狂ならRustを使え
「C言語じゃないと速度が出ない」という反論があるかもしれません。しかし、その答えこそがRustです。
Rustは、ガベージコレクション(GC)を持たないため、C/C++と同等の実行速度を叩き出せます。それでいて、コンパイル時に厳密なメモリ管理を強制するため、実行時エラーの多くを未然に防いでくれます。
- C言語: 速いが、ブレーキのないF1カー。壁に激突するかどうかはドライバー(自分)の腕次第。
- Rust: 速いうえに、最新の安全装置がついたF1カー。クラッシュするコードはそもそも走らせてくれない(コンパイルが通らない)。
どうしてもミリ秒単位の処理速度や、ハードウェアに近い低レイヤー制御が必要なら、迷わずRustを選んでください。C言語でデバッグに費やす時間を、Rustなら機能開発に充てられます。
3. 一般人はPythonで十分すぎる
一方で、Webアプリ開発、データ分析、業務自動化などを行う「一般のエンジニア」や「ホビープログラマー」にとってはどうでしょうか?
結論から言えば、Python一択です。
現代の開発において最も高価なリソースは「CPUの処理時間」ではなく「人間の開発時間」です。 C言語で100行書いてメモリ管理に悩む処理が、Pythonならライブラリをインポートして数行で終わります。
「Pythonは遅い」と言われますが、近年のPCやサーバーのスペックを考えれば、その遅さがボトルネックになるケースは稀です。もしPythonで処理しきれない部分が出てきたら、そこだけRustで書き直してPythonから呼び出せばいいだけの話です。
結論:C言語を「卒業」する時
- 神(リーナス)を信じるなら、Rustへの移行を受け入れろ。
- 極限のスピードが必要なら、Rustで安全に爆速コードを書け。
- それ以外なら、Pythonでサクッと作って早く帰れ。
C言語が偉大な言語であることに変わりはありませんが、新規プロジェクトで積極的に採用する時代は終わりを迎えつつあります。道具は進化しています。私たちもアップデートしていきましょう。


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