「ふざけんな、これがUnoだと?」Arduino Uno Q (4GB/32GB) の暴力的スペックに困惑する

Arduino

「Lチカにクアッドコアはいらねえんだよ!」

そんな古き良き電子工作ファンの叫びが聞こえてきそうです。 2026年初頭、Arduino界隈に投下された新型爆弾**「Arduino Uno Q」**。その4GB版のスペックを目にした瞬間、私もあなたと同じ言葉を漏らしました。「ふざけんな」と。

メモリ4GB? クアッドコア Arm Cortex-A53 @ 2.0GHz? これ、Raspberry Pi 4やスマホのスペック表じゃないですよね? 我らが「Arduino Uno」の話ですよね?

今回は、この**「性能の暴力」**とも言えるArduino Uno Qについて、その過剰すぎるスペックへの困惑と、「一体何に使うつもりなのか」という疑問をぶちまける記事をお届けします。


1. Arduinoの「魂」はどこへ行った?

Arduino Unoといえば、ATmega328P。 クロックは16MHz、Flashは32KB、そしてSRAMはわずか2KB。 この枯渇したリソースをいかにやりくりするか、それが我々の「美学」であり「戦い」でした。

ところがどうでしょう、Uno Qのスペックは:

  • CPU: Quad-core Arm Cortex-A53 @ 2.0 GHz (Qualcomm Dragonwing)
  • RAM: 4GB (LPDDR4)
  • Storage: 32GB eMMC
  • Sub-MCU: STM32U585 (Cortex-M33)

「リソースの節約」? 知ったことかと言わんばかりの構成です。 2.0GHzでぶん回すCPUで、たかがセンサーの値を読む。4GBの広大なメモリ空間に、わずか数行のLED点滅コードをロードする。 これはもう、牛刀で鶏を割くどころか、レーザーカッターで豆腐を切るような蛮行です。

2. 「過激すぎる」構成、その正体は何か

冷静(になろうと努力して)に考えると、このボードはもはや「マイコンボード」ではありません。 **「Arduinoの皮を被ったLinuxパソコン(SBC)」**です。

QualcommのSoCが乗っている時点で察するべきでした。これは、Debian Linuxを動かしながら、画像処理やAI推論をガンガン回すためのエッジAIマシンなのです。 「Arduino言語で簡単な制御ができる」なんていうのは、もはやオマケ機能(STM32側が担当)に過ぎません。

3. 一体何に使うつもりなのか?(皮肉を込めて)

開発チームに問いたい。このスペックで我々に何をさせたいのか。

  • Lチカ (Blink): 4つのコアが全力で待機し、Linuxカーネルがスケジューリングを行い、GPIOを叩く。世界で最も贅沢なLEDの点滅がここにあります。
  • 温度ロガー: 32GBのストレージがあれば、1秒ごとの温度データを数百年分保存できます。SDカード? いりませんよ、本体に書き込めばいいんですから。
  • AI監視カメラ: ここが本命でしょう。カメラを繋いで、TensorFlow Liteを動かし、不審者を検知したらWi-Fiで映像を飛ばす。……あれ? それ、Raspberry Piで良くないですか?

4. 結論:納得はいかないが、時代は変わった

「Arduino Uno」という名前がついているから腹が立つ(混乱する)のです。「Arduino Super Ultra Pro Max」とか別の名前なら納得できた。

しかし、悔しいかな、この「全部入り」感には抗えない魅力もあります。 Wi-FiもBluetoothも、Linuxのパワーも、そしてArduinoのシールド資産も全部使いたい。そんな**強欲なエンジニアの夢(と狂気)**を形にしたら、こうなったのでしょう。

結論。 Arduino Uno Qは、電子工作の道具ではありません。**「Arduinoシールドが刺さる超小型PC」**です。 もしあなたがこれを買ってLチカしかさせなかったら、中のCortex-A53が泣くか、あるいは暇すぎて反乱を起こすかもしれません。


(補足:購入前の注意) あまりに高性能すぎて、ACアダプタやUSB PD電源が必須級です。USB 2.0のポートから給電して動かそうなんて甘い考えは捨ててください。電気も食えば、場所(スペック的な意味で)も食う、まさにモンスターです。

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